■ 腰の痛み(腰痛)
腰痛の主な原因は、1.腰(脊柱)に由来するものと 2.腰以外に由来するものに分けることができます。
- 腰(脊柱)に由来するもの
- 腰以外に由来するもの
側弯症、腰椎分離症など主に成長に伴っておこるもの、変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ずるもの、骨粗鬆症による圧迫骨折などの外傷、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、転移癌などの腫瘍によるものなどがあります。
解離性大動脈瘤などの血管疾患、尿管結石などの泌尿器科疾患、胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器疾患、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患、変形性股関節症などの腰椎以外の整形外科疾患によるものがあります。また、精神的なストレスによる心理的な原因による場合もあります。
さまざまな原因があり、それぞれの病態により治療法が異なるため、正確な診断が重要です。必要に応じてX線(レントゲン)検査、CT検査、MRI検査、筋電図検査、血液・尿検査などを行います。
腰痛に加えて腰以外の臀部や下肢の痛みやしびれも出現している場合、足の力が入りにくい、少し歩くと痛みやしびれで休まなければいけない、排尿や排便の際に違和感を感じるといった神経の症状が出現することがあります。こうした神経麻痺の症状は回復が難しくなる場合がありますので、なるべく早くご相談下さい。